「豊かな社会を築くサウンドデザイン」

一般社団法人スマートサウンドデザインソサエティ(SSDS)では、サウンドデザインの振興と普及を図り、快適かつ機能的な音環境を構築することを目的として活動しています。この度、第6回SSDSシンポジウムでは、『豊かな社会を築くサウンドデザイン』と題しまして、長年にわたり音質評価の研究に従事され、多面的なアプローチにより先駆的かつ広範な研究成果を挙げられている大阪大学名誉教授　難波精一郎先生や、サウンドデザインに関する先進企業の方々を講師にお招きしてご講演頂きます。風鈴、ししおどし、水琴窟などかつての日本には世界に誇れる音文化がありましたが、残念ながら現代の日本の音環境や音文化は欧米諸国に比べて決して高い水準ではありません。本シンポジウムでは豊かな社会を築くためのサウンドデザインに関して議論を深めるパネルディスカッションも実施します。快適かつ機能的な音環境の構築が着目され、サウンドデザインの重要性が益々高まっています。この機会に是非ご参加頂き、今後の活動にお役立て下さい。

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開催日時

2019年2月28日(木) 10:00〜17:30

プログラム

 10:00〜10:30

『 スマートサウンドデザインによる豊かな社会にむけて 』

SSDS代表理事　中央大学教授　戸井武司

音環境に着目し快音化することで、質の高い生活空間が実現できます。住宅、オフィス、自動車車室内など様々な環境におけるスマートサウンドデザインの取り組みから、豊かな社会を目指す試みに関してご紹介します。

 10:30〜11:00

『 サウンドデザインにおけるコミュニケーション 』

SSDS理事　サウンドプロデューサー　藤澤孝史

音のデザインは、様々な状況で意図的な演出が必要になってきており、UI（ユーザ・インターフェイス）としての機能を担う重要性も増してくる一方です。エンジニアやプロデユーサー側の満たしたい要件をいかに整理してクリエイター側に伝え、実装していくのか、実例を交えながらご紹介します。

 11:00〜12:00

『 スマートサウンドデザインにおける主観的要因 』

大阪大学名誉教授　難波精一郎

スマートサウンドデザインにおいては、単に音源の騒音レベルを低減させるだけでなく、快適音環境を求めて積極的に新たな音の表現を目指す必要があります。その手法と主観的要因についてご紹介します。

 12:00〜13:30　交流会および昼食

昼食をとりながらの講演者と出席者の交流会を行います。

 13:30〜14:30

『 自動車HMIにおける情報提示音のサウンドデザインについて 』

日産自動車株式会社　内外装技術開発部 内外装ＨＭＩ開発グループ　鈴木広行

増加する安全装置や運転支援・自動運転等機能の動作操作を、より直感的に理解できるように、人間の感覚にマッチした情報提示音をデザインする日産の取り組みを紹介します。

 14:30〜15:30

『 EV時代の自動車内のサウンドソリューションについて 』

旭化成エレクトロニクス株式会社　佐伯彰  池原章浩

EVでは自動車内は静かになるので、音によるスピード感覚を得るためのサウンドクリエータを紹介します。また、車内の静穏化によりオーディオ環境は向上するので、究極のライブサウンド実現を目指したハイレゾ技術についてご紹介します。

 15:30〜15:45　　休憩

 15:45〜16:45

『 音声情報の聞き取りやすさ 』

電通ダイバーシティ・ラボ代表　伊藤義博

消費者の生命財産健康に関わる音声情報については、社会的要請、法的要請の要求もあり早急に情報保証の手段を講じる必要があります。電通ダイバーシティ・ラボ とSSDSが発起人となり、音源、再生装置、再生環境の領域から生活品質に寄与する研究の連携を行い、「聞き取りやすさ」の定義と基準作りへの挑戦をご紹介します。

 16:45～17:30　パネルディスカッション

『 豊かな社会を築くサウンドデザイン 』

司会進行　SSDS理事　藤澤孝史

各講師の講義内容を踏まえ、各分野の本質を掘り下げるとともに、豊かな社会を築くための共通要因に関してディスカッションを行います。

協賛

(一社)日本音響学会、(公社)日本騒音制御工学会　

定員

50名

会場

リファレンス大阪駅前第4ビル23階　2307室

大阪市北区梅田1丁目11-4

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参加費

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