「サウンドデザインに必要な”聴き分け力”を考える」〜聴能形成の基本とこれからの展開〜
一般社団法人スマートサウンドデザインソサエティ(SSDS)では、サウンドデザインの振興と普及を図り、快適かつ機能的な音環境を構築することを目的として活動しています。この度、第5回SSDSシンポジウムでは、『サウンドデザインに必要な”聴き分け力”を考えるー聴能形成の基本とこれからの展開ー』と題しまして、長年にわたり九州大学にて聴能形成の授業を担当し、聴能形成の公開講座を開講され、実務の担当者の養成も行われている 岩宮眞一郎名誉教授、河原一彦助教 をお招きしてご講演頂きます。また、聴能形成の回答集計システム「真耳」を使った訓練の体験も予定しています。さらに、サウンドデザインに必要な”聴き分け力”を考えるパネルディスカッションを実施します。音質評価へのヒトの能力活用に対する期待が高まっている昨今、この機会にご参加いただき今後の活動にお役立て下さい。
開催日時
2018年8月23日(木) 9:30〜17:00
プログラム
9:30〜9:45
『ものづくり・ことづくりに必要な”聴き分け力”とは』
SSDS代表理事 中央大学教授 戸井武司
適切な音質評価や音質設計には、サウンドデザイナーやエンジニアなどが共有できる評価感覚や評価用語と物理特性を対応させ、それに基づく具体的な設計が必要です。快適かつ機能的な音環境が求められる自動車など工業製品から、住宅、オフィスなど生活環境のスマートサウンドデザインに必要な”聴き分け力”について紹介します。
9:45〜10:30
『聴能形成のねらいとその概要』
九州大学名誉教授 日本大学特任教授 岩宮眞一郎
サウンドデザイナーや音響設計技術者などの音のプロフェッショナルにとって、音に対する鋭い感性は不可欠です。聴能形成は、さまざまな音を聴く体験を多角的かつ体系的に与え、音に対する感性を音に対する知識を対応づけるトレーニングです。聴能形成によって、現場の体験だけでは得られない、系統的な音に対する感性を習得することを解説いただきます。
10:30〜12:30
『聴能形成の導入について』
九州大学助教 河原一彦
聴能形成は、「音の違いが分かる」ことからはじまります。聴能形成の学習段階を解説するとともに、企業等における導入の背景をご紹介いただきます。また、ご参加の皆様に、特別な装置を用いないシンプルな聴能形成を実際に体験し、訓練の狙いを実感していただきます。
12:30〜12:50 ランチセッション:日本音響エンジニアリング株式会社
13:00〜13:45 交流会
講演者と出席者の交流会を行います。
これまでの聴能形成、およびこれからの聴能形成について議論します。
13:45〜16:15
『聴能形成の体験とその手法』
九州大学助教 河原一彦
聴能形成は、音源とカリキュラムを計画することが重要です。具体的な音源を聴き、訓練の狙いや訓練計画の事例、聴能形成の学習効果についてもご紹介いただきます。また、聴能形成の道具についても解説いただきます。回答集計システム「真耳」を使った訓練の体験も予定しています。
16:15~17:00 パネルディスカッション
『サウンドデザインに必要な”聴き分け力”を考える』
講演者 および SSDS関係者
出展企業
日本音響エンジニアリング株式会社、ヘッドアコースティックジャパン株式会社
定員
50名
会場
中央大学理工学部(後楽園キャンパス)2号館2階2221室 東京都文京区春日1-13-27 交通アクセス → http://www.chuo-u.ac.jp/access/kourakuen/
参加費
一般 12,000円 会員 7,000円学生 2,000円 (消費税込み,テキスト1冊込み,事前申込がない場合は1,000円増)
申込方法
一般社団法人スマートサウンドデザインソサエティHP「法人概要のお問い合わせ」また下記の「お問い合わせ」から以下の情報をご入力して送信してください。
申込締切
2018年8日21日(火)
お問い合わせ
support@ssds.or.jp