(一社)スマートサウンドデザインソサエティでは、新製品開発活動の一環として2015年から2017年にかけて、村田機械株式会社の作業者支援システム「Videre」搭載プレスブレーキ「BB6020S」の開発協力を行いました。

■Videre紹介ビデオ

 

「Videre」は、プレスブレーキのラム前面を大きなタッチスクリーンとして使用し、目の前に金型段取りや、曲げ順、ワークのハンドリング等作業者が必要な情報を必要な時に表示し作業者に伝える作業者支援システムですが、ここにサイン音による作業者支援を行うための音響システム提案と実装に至るサウンドデザインを行いました。

作業者の「安全」と「効率的な作業」を”サイン音”によってサポートするべく、「Videre」全体の仕様確認と共に、音響に関する要件定義と設計、テストサウンドによる仮実装と作業者からのフィードバックと対応を繰り返し、検証後に最終実装を経て製品化を迎えました。繰り返し作業の安定性を確保する通常音と、指などの挟み込みを防ぐアラート音、次の作業位置を指示する誘導音がかつてない作業空間を演出します。およそ2年に及ぶ関係者の粘り強い努力の積み重ねの結果、類を見ない快適かつ機能的なサウンドデザインを実現しました。

 

■曲げデモ(サウンド付き)

 

スマートサウンドデザインソサエティでは、こうした取り組みを通して、今後も世の中の音環境の向上を目指して活動して参ります。