デザインという言葉には様々な解釈がありますが、狭義では対象物の形や色などに工夫をして視覚的に美感を生じさせたり機能を向上させたりすることを指します。一方、サウンドデザインは音が対象となり、聴覚的に美感を生じさせたり機能を向上させたりすることです。対象音は人工的な音が中心となり、事例として、高級感やスポーティ感を演出する自動車のエンジン音、重厚感を演出するドア閉まり音、吸引力を実感する掃除機動作音、ピンボケを連想させない一眼レフカメラシャッター音、爽快感を有するゴルフクラブ打球音、小川のせせらぎを連想させるトイレ洗浄音など人工物の動作に伴って副次的に発生する「動作音」があります。また、機器の始動や終了を知らせる報知音など意図的に発生させる「サイン音」は、何かを知らせるという目的がありますので、快適性だけでなく明確な報知機能を満たすことが重要です。さらに、運転手の覚醒維持に効果のある自動車走行音や、知的生産性を向上する事務機動作音など「機能音」により新たな価値を創出し、スマートサウンドデザインを実現します。
欧米では以前から音の商標登録が認められていましたが、日本でも2015年4月1日より登録可能となりました。
それに伴い音の商標登録のためのサウンドデザインを支援します。
日本モーダル解析協議会(JMAC)では1991年発足から毎年の技術動向に沿った技術講演会を開催し、技術者、教育者へ最新の情報発信と研究および情報交換の場を提供してまいりました。一般社団法人スマートサウンドデザインソサエティ(SSDS)は、サウンドデザインの振興と普及を図り、快適かつ機能的な音環境を構築することを目的としており、技術者のみならず企画デザイナーやサウンドクリエータなど幅広い分野の方々が参加されています。
2024年度 SSDS/JMAC技術講演会は、“知能化社会と共に進化するWell-being時代のものづくり戦略” をテーマに、大学・産業界の第一線で活躍されている講師をお迎えして技術講演・研究事例発表を行います。また、併設展示会「サウンド&バイブレーションデザインフェア2024」を通してCAEや振動・騒音対策などに関する最新の情報収集や意見交換、産官学の人的交流に貴重な機会ですので、是非ご参加頂き日々の業務にお役立て下さい。
9月12日(木) 〜 9月13日(金)
両日共に9:30〜18:00
中央大学 後楽園キャンパス(オンライン参加可)
法人 ¥35,000(同一部署で3名様まで参加可能です)
個人一般 ¥15,000
法人会員(SSDS 1~3名) (3名様まで無料)
個人会員 ¥12,000(協賛学会およびSSDS)
※個人一般・個人会員でお申し込みの場合、請求書は発行いたしません。
☆参加には事前の申込みが必要になります。
詳しくは下記ホームページへアクセスをお願いします。
2024年度 SSDS/JMAC技術講演会のご案内
振動騒音、音質や感性評価の専門展示会
9月12日〜9月13日
両日共9:30〜18:00